健康を意識して食品を選ぶ時、よく目にするのが「無添加」の文字。
しかし、
- 体によさそうなイメージはあるけど、詳しいことはよく分からない…
- そもそも無添加って何がいいの?
- 無添加って何かリスクはあるの?
…と思っている方も多いでしょう。
結論、無添加食品とは、食品添加物の一部あるいは全般が使われていない食品のことです。
体に悪影響を及ぼす可能性を秘めた食品添加物を避けることで、健康的な食生活の実現が期待できます。
一方で、「無添加=安全」とは言い切れない実情もあるため、食品添加物の是非を理解し、自分に合った食品を見極めていくことが大切です。
そこでこの記事では、無添加の定義や食品添加物の基礎知識、無添加食品を選ぶメリット・デメリットを解説していきます。

「無添加」が何かを理解して、正しい食品選びをしよう!
「無添加食品」の定義は?

「無添加食品ってなんぞ?」ってところからですが…
簡単にいえば、食品添加物を使用していない食品のことです。
とはいえ、食品添加物には着色料、香料、保存料など多数の種類があるので、どこまで不使用かは食品によって異なります。
そして、使ってもいい品目や使用量が決まっている食品添加物と違い、無添加には明確なルールや定義がなく、表示の仕方も食品によって様々です。

規定がないから、食品ごとに「無添加」「着色料・香料不使用」「保存料無添加」みたいにいろんな表示があるよね
しかし、こういった曖昧な表示は消費者に誤解を招くとし、2022年3月30日に消費者庁が「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を策定しました。
これにより、無添加表示に惑わされることなく、消費者が正しく自分に合った食品を選べるようになると期待されています。
そもそも食品添加物とは?
なにかと敵視されがちな食品添加物ですが、「実は詳しく知らない…」って方も多いでしょう。
食品添加物は、以下のように定められています。
食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
厚生労働省ホームページ
要は、食品を売りやすい状態にするために使うものです。
「色が綺麗じゃないと売れないから…」
「日持ちしないと買ってもらえないから…」
このように、基本的には製造側の都合によって、食品添加物は必要なものとなっています。
とはいえ、私たち消費者にとっても
「見た目が綺麗だからギフトに選びやすい」
「日持ちするからゆっくり食べられる」
とメリットを感じているので、消費者側にも必要なものといえるでしょう。
食品添加物って悪いものなの?
ここは、人によって意見が分かれるところです。
基本的に、食品添加物は毎日食べ続けても安全な量のさらに少ない量を使用基準としています。
「きちんと使用基準が設けられているから、過度に心配をする必要はない」という意見もあります。(※)
また、食品添加物と一口にいっても、動植物から摂取される天然成分もあります。
すべての食品添加物が人工的に作られているわけではないので、「食品添加物=悪いもの」と決めつけるのは危険です。
一方で、「食品添加物の中には体に悪影響を及ぼすものもある」という見方もあります。

代表的な事例が、1955年の「森永ヒ素ミルク事件」です
ヒ素が混入した粉ミルクにより、多くの死者と中毒患者を出してしまった事件ですね。
現在は国の方も厳しく管理をしているのですが、微量の食品添加物を長期的に摂取し続けることで、いずれ体に悪影響を及ぼす可能性があるのでは?と懸念する声もたくさんあります。
このように、食品添加物には肯定派と否定派が存在するので、是非の判断は難しいでしょう。
なんで食品添加物は悪いイメージが強いの?
食品添加物の肯定派も存在するのに、なぜ食品添加物ってイメージが悪いのでしょう?
その理由には、以下の3点があげられます。
- 化学物質が含まれているから
- 食品添加物の原料が怖いから
- 海外で使用禁止の添加物を日本が使っているから
化学物質が含まれているから
食品添加物には、様々な化学物質が含まれています。
食べ物に化学物質が入ってるのって…ちょっと怖くないですか?
天然成分とは違って、なんとなくウェルカムになれない…この違和感が食品添加物をネガティブに見せている要因のひとつです。

とはいっても、野菜や果物にも天然の化学物質が含まれてるんですけどねw
食品添加物の原料が怖いから

私は食品添加物の原料を知って恐怖を感じました
例えば、お菓子やカニカマなどに使用されている赤系色素「コチニール色素」は、カイガラムシ(エンジムシ)という昆虫から抽出しています。
天然由来の着色料ですが…虫から抽出した色の食べ物なんて、食べる気がしませんよね…。
この他にも、食品添加物の原料には「え!?」って言いたくなるようなものがいろいろ…。
こうした恐怖も食品添加物を悪者にしている要因といえるでしょう。
海外で使用禁止の添加物を日本が使っているから
食品添加物の使用許可は、国によって異なります。

日本は安全なイメージが強いから、食品添加物の使用許可も厳しそうだよね!
…って思うでしょ?
実は、海外では使用禁止だけど、日本では使われている食品添加物がいくつかあるんです。
例えば、赤色の食用色素。
アメリカでは使用が禁止されていますが、日本では使われています。(参考:http://fda.importjapan.info/pickupi006.html)
一部で「世界一の食品添加物大国」とまでいわれているほど、日本は食品添加物の品目数が多いという声も。
正直、専門的すぎてどこまでが本当かは分かりませんが、日本の食品添加物に対する考え方・対応に不安を感じている方が多いのは確かです。
無添加食品を選ぶメリット・デメリット
食品添加物の是非は断言できませんが、「危険なもの」「不健康なもの」という認識が広まっていることは確かです。

「食品添加物が入ってる!ひゃっほ~い!」って喜ぶ人は見たことないな…
では、食品添加物を使っていない無添加食品を選べば、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
メリット

無添加食品を選ぶメリットには、以下のようなものがあります。
- 食材本来の味を楽しめるようになる
- 腸内環境がよくなって肌が綺麗になる
甘味料や香料などを使うと、刺激が強く、食品添加物による味ばかりが目立ってしまいます。
しかし、無添加食品では食品添加物による味の影響を受けないため、食材本来の味が楽しめるようになります。
また、食品添加物は腸内環境に悪影響を与える可能性があるといわれています。
食品添加物を体に入れないようにすれば、腸内環境が悪化するリスクが減り、肌調子もよくなるようです。

これらのメリットは、一般的にいわれている無添加食品のメリットです!臨床試験データ等があるわけではないので、あまり過信せず参考までに留めておいてください
デメリット

一方、無添加食品を選ぶことには以下のようなデメリットがあります。
- 無添加を意識し続けるのに疲れる
- 食費が高くなる
- 日持ちがしなくて食材管理が大変になる
現状、市販の食品には多くの食品添加物が使用されています。
完全無添加の食品のみで生活するのは難しいので、無添加食品にこだわりすぎると日々の食事の準備に疲れてしまうでしょう。
また、無添加食品は割高な傾向にあるため、食費も高くなります。
さらに、保存料無添加の場合は日持ちがしないので、頻繁に買い物に行かなければならなくなって食材管理が大変です。
まとめ:「無添加」を過信せず自分に合った食品を選ぼう
無添加とは、食品添加物を使用していない食品のことです。
現状、一部の食品添加物を使っていない場合は「〇〇無添加」、一切の食品添加物を使っていない場合は「完全無添加」と表示されることが多くあります。

今後は「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」に則って表示が変わってくると思うよ
無添加食品を選ぶメリットは、以下の2点です。
- 食材本来の味を楽しめるようになる
- 腸内環境がよくなって肌が綺麗になる
そして、無添加食品を選ぶデメリットは、以下の3点です。
- 無添加を意識し続けるのに疲れる
- 食費が高くなる
- 日持ちがしなくて食材管理が大変になる
食品添加物がどの程度体に悪影響を及ぼす恐れがあるかは、まだはっきりしていません。
逆に、無添加食品についても、安全である明確な科学的根拠がないのが実情です。
また、無添加食品は割高だったり日持ちがしなかったりといったデメリットがあるので、無理に無添加にこだわると精神的・経済的にゆとりのある生活を送ることが難しくなります。

もちろん健康は大事だけど、窮屈すぎる生活もしんどいよね…
無添加食品にこだわるのは、健康に対する明確なデータが出てからでいいと思います。
今は、精神的な豊かさも考慮して、「無添加」という言葉を過信しすぎず、原材料を見ながら自分に合った食品を見極めていくのがおすすめですよ。
【番外編】無添加のおすすめお取り寄せ食品6選
最後に、無添加食品にこだわりたい方のために、おすすめのお取り寄せ無添加食品を紹介します。
- ナチュレOgaファーム『素材味わう贅沢有機グラノーラ』
- ベッカライ・ディ・シュトラーセ『ベーグル5種セット』
- 麦の穂『人気パンお試しセット』
- アトリエコンフィチュール『無添加ジャム』
- なかほら牧場『カップアイス』
- Minimal『Tasting Set M』

全部実食済み!よかったら参考にしてね